2017/12/26 (火) 18:00:12        [misao]
「Bitcoinはどこに保管されているの?」と聞かれれば、技術的には 
「世界中のサーバで分散的に管理されております」という答えになるのだろうが、 
この回答の頼りなさが前から気になっていた。
 一般人にとっては、そんなユーレイみたいなもんを信用しろというのは無理がある。 
しかし最近、Bitcoin の仕組みは通貨というよりも じつは「法律」に近いということに気がついた。

たとえば、たいていの人は「日本国憲法は存在する」と思ってるだろうが、 「じゃあそれは一体どこにあるの?」と
聞かれれば困ってしまう。 どっかの裁判所だかに「日本国憲法の原本」のようなものは存在しているかもしれないが、 
それを破壊したところで憲法がなくなるわけではない。

そもそも、 すでに日本国憲法の条文は地球上のあらゆる場所にコピーされてしまっている。 
それらのコピーをすべて破壊すれば、理論上は日本国憲法をなくせるかもしれないが、 そんなことは不可能である。
コピーは日々生成されているのだ。 なので「憲法の実体はどこにある?」という質問に対しては 
「日本国民の心の中にあります」とかいう答えになってしまう。 
法律というのは、じつはユーレイのようなものなのである。

Bitcoin もこれに似ている。 Bitcoin (というかブロックチェーン一般) は、 「誰々が何円を所有する」という文言を
延々と書いた「法律」である。 ただし現実の法律とは違って、この法律は電子的に管理されており、 
頻繁に変更 (追記) することができる。とはいえ、電子的に 管理されているといっても「法律」としての厳密さは変わらず、 
勝手に書き換えることはできない。自分が持っている六法全書を 勝手に書き換えても、実際の法律は変わらないのと同じことだ。 
書き換えるためには、つねに過半数以上の同意が必要なようにできている。 
それを実現するのが例の Satoshi Nakamoto の論文なわけだ。

普通の人にとって、技術的な詳細はどうでもいいと思う。 
だが「結局、Bitcoinの実体とはなんなのか?」という質問には、 
上のような答えがわかりやすいんではないかと思われる。