2018/01/13 (土) 15:19:51        [misao]
『ギリシャ人の物語Ⅲ』は、塩野さんにとっての最後の歴史長編になのだそうだ。
『ローマ人の物語』全15巻を付き合った者としては、現在、舐めるように本書を読み進めているところである。
つまるところ、塩野さんはカエサルを書きたくて「ローマ人」全15巻を書き、アレクサンドロスを書きたくて「ギリシャ人」全3巻を書いたのであろう。

前者は1992年に始まり、後者は2017年に終わった。すなわち平成の30年間とは、この2つのシリーズが書き継がれた時代でもあったということになる。
同時代に読むことができた者は幸運なり。