>  2018/01/23 (火) 17:27:59        [misao]
> 「ふたりで店をひらこうぜ」
> 最初に言い出したのは、永井と僕のどちらだったか。開業資金をつくるために僕たちは、
> 今まで信じられないほど大胆な馬券の買いかたに挑んでいた。
> 九七年の春、シーキングザパールで軍資金を「転がし」た。
> 「真珠をさがして」という名前のその牝馬が三戦連続で勝ったとき、僕たちの手元には
> およそ四百万円と、でたらめな自信とがそろっていた。
> 次はNHKマイルカップ。
> 永井と、東京競馬場の正門で待ち合わせていた。
> だが、永井はあらわれない。
> 永井も彼のバックに入った四百万円もなしでレースは始まった。
> 瞬間、覚悟した。もう会えまい。
> 
> 馬群が第4コーナーに到ってもまだ怒りを感じていない自分に驚いた。
> 僕たちの旅はこんな風に終わるのだ。この時を前から知っていたような気がした。
> オレンジ色の帽子がふたつ、群れの真ん中から飛び出してくる。
> シーキングザパールと、ブレーブテンダー。
> 生年月日も生まれた国も同じ二頭だと知っていたが、走る姿まで似ているとは。
> 一着がどちらなのか、僕の位置からじゃよく見えない。
> 「どっちがどっちでもよかったんだ」突然思った。
> 僕が永井で、永井が僕だったかもしれない。
> でも、正門を出たところに永井はいた。
> 「時間を間違えた」やっちまった、という表情。
> 「四百万は?」
> 「だから増えてないって」バックに永井は目をやる。
> 「大損したよ馬鹿!」大きな声が出た。
> 「でもプラマイゼロだから」
> ちがうよ馬鹿、俺の気持ちが、だよ。
> 言いそうになったが、言ってたまるかとも思った。
> なろうに投稿してくる(;´Д`)

このあとめちゃくちゃセックスするの?(;´Д`)

参考:2018/01/23(火)17時24分30秒