北極の氷に膨大な量の水銀が含まれることが判明。温暖化で溶け出す可能性も Geophysical Research Letters誌に掲載された研究によると、北極の氷の中には 3200万ガロン相当の水銀が存在していることが分かった。これは確認されている土壌や大気、 海洋に存在している水銀の約2倍の量に相当するという。 自然界に存在する水銀は地球上の生命体と結合し、植物が死んで腐敗すると分解され、体内の水銀は大気に放出されていく。 しかし、気温の低い北極では分解が行われず氷の中に埋まっていく。この研究では、2100年までに永久凍土が 30〜99%縮小すると予想されており、有毒な水銀が海中に大量に放出される可能性があるとしている。