通常国会では、予算関連法案として「都市再生特別措置法等の一部を改正する法律案」が架けられている。 これは「都市のスポンジ化対策」、いわゆる空地・空き家問題に対応するものだが、今現在の日本における空き家総数は820万戸(2013年)。 この10年で1.5倍に増加している。賃貸物件がその半分を占めているのだが、問題は木造一戸建ての318万戸。更地にすると固定資産税が6倍になるので、 そのまま放置されることが多い。たとえ危険な状態になっても、権利関係があるので容易には取り壊せない。こんな状態であるにもかかわらず、 年間95万戸程度の新築住宅が供給されているという現状は、どこかおかしいように思えてならない。