ハスペル氏は「ブラックサイト（秘密軍事施設）」として知られるタイの秘密収容所の運営を任されていた。
上院情報特別委員会の2014年の報告書では、国際テロ組織アルカイダの幹部として拘束したアブ・ズベイダ容疑者に対し、
1カ月に83回の水責めや睡眠の遮断などが行われ、一時は死亡した恐れがあるとみられていたとの結論が示された。

　CIAテロ対策センターの元責任者ホセ・ロドリゲス氏は回顧録の中で、ハスペル氏がタイの収容所で作成された
数十本のビデオテープの破棄を命じたと記した。ズベイダ容疑者に用いられた手法は現在では違法と見なされる。

　人権団体「ヒューマン・ライツ・ファースト」のラハ・ワラ氏は13日の声明で「過去に拷問に加担した人物は誰であれ、
再び公職に就く資格はなく、ましてや当局のトップに値しない」と述べた。