一途な思いを打ち明けたラブレターを、教室の黒板に張り出される。 罪なイタズラを仕掛けられた子どものように、戦国の英雄たちも後世、秘密の手紙を暴露されている。 嫉妬して取り乱す相手に「あいつとは何でもない、ウソじゃない」と武田信玄が釈明すれば、 伊達政宗は浮気の 濡 ぬ れ 衣 ぎぬ を着せた相手に「自分が恥ずかしい。どうか分かって」と許しを請う。 彼らを夢中にさせた相手は、いずれも男性だった。