ナイロン布地は滑りがよく裁断した端から解れていって扱いにくい。 また縫製時にひっぱっただけで織り目がずれて(歪んで)製品として売り物にならなくなる。 そのためナイロン布地は必ず裏地加工が施される。 裏地加工はPUかPVCが一般的。 PUは通気性、弾力性、柔軟性、対候性に優れまた摩擦や熱にも強い。 どんな布地にも加工でき安価なのでよく使われる。が、経年で加水分解する。 PVCは油や泥汚れ、水には強いがその他はPUには劣る。燃えると有毒ガス。 最近は加水分解せず、経年劣化に強く、薄く裏地加工でき、PUの性能を超えるシリコンコーティング加工も出てきた。防水性能も段違い。 PU、PVCは難燃性だがシリコンコーティングは簡単に燃えるため注意が必要(アメリカではテントにつかうの禁止) メーカーの歌うPU加工により防水云々はおためごかし。 本当に防水加工を歌うなら表地にもPU加工すべき。 また縫製の糸は水分を吸うと膨張して水の侵入を防ぐものを使うべき。さらに裏側にはシームテープを施すべき。