どんなにすばらしくても、恋を知らない男は非常に物足りない。みごとな 玉製の盃の底が抜けたように、見かけだけで男としての魅力が欠けている。 早朝から深夜まで露・霜に濡れながら恋人たちを渡り歩き、親の説教や世間の非難を かわすために神経をすり減らし、あれこれ気をもんでいる。 そのくせ実際にはひとり寝が多く、恋人と共寝する夜の少ないのはなんともおもしろい。 とはいえ、恋に夢中だからといってがつがつすることなく、女性にいつも好感を 持たれるように節度をもって行動するのが理想的である。