空間を隔てて,磁石どうしが引き合う現象は,昔の人々にはまことにふしぎな現象と思われたらしく, これに関してさまざまな迷信が生まれた。例えば,磁石はそのそばにダイヤモンドやニンニクを置くと, その魔力を失うというたぐいのものである。 このような迷信を一つ一つ実験によって反証し,磁気現象を自然科学の対象にしたのは W. ギルバートである。 彼はその研究の成果を《磁石論》(1600)という本にまとめた。