岩手県軽米町のあたりでは、歯痛が起こるとオガワ(おまる)の内側にこびりついているカスを削り取って虫歯の穴に詰めた(昭和55年)[12]。 秋田県阿仁村(現・北秋田市)中村では、便所の溜の中に竹コを入れておくと節から節までの間にきれいな水が溜まるので、それを悪い物を食べたりきのこにあたったりした時に飲むという[13]。 静岡県小河内(現・静岡市清水区)では、ミミンダレ(耳だれ)の時、便所つぼ(溜桶)の縁の汁をつけるとよく利くという[14]。