>  2021/02/23 (火) 15:57:48        [misao]
> > 人類は有史以来コロナウイルス感染ゼロなんてことはなかったと思うんですが(;´Д`)
> ヤフーのコメントに100年くらい前にも新種の風邪が流行ったとか書いてた

インフルエンザ流行史でとび抜けて大きな災厄をもたらしたのは,〈スペイン風邪〉として知られる1918‐19年の世界的大流行で,
かつてのペスト(黒死病)の惨禍を想起させる疫病史上の一大事件となった。

その原発地について,最も可能性の高いのはアメリカと中国であった。1918年早春,アメリカの兵営でインフルエンザの発生があり,
ときあたかも第1次大戦のさなか,4月にはフランス戦線に感染し,4月末にはスペインに広がり,6月イギリスにこれが移り,
〈スペイン風邪〉と呼ばれるにいたった。

これとほぼ同時に,中国本土と日本の海軍でインフルエンザ発生が報告され,5月に中国全土にまんえんした。
大戦終結の年にあたる18年はヨーロッパに世界各地から兵士と労働者が集まり,インフルエンザ流行の絶好の状況のなかで,
第2波がヨーロッパを席巻し,数週間のうちに世界中の兵士と市民を襲い,地球上の住民の約半数が罹患したという。

第3波は翌年の冬に起こり,これまで免れていた地域を襲い,多くの人命を奪った。その伝染力はすさまじく,潜伏期もきわめて短く,
ある日たった1人の患者しかいなかった軍隊で,翌日は数百人の患者が発生するというほどであった。
とくに20~40歳の働きざかりの人々に重症者が多く,肺炎の合併症が死亡のおもな原因であった。
このインフルエンザによる死者は,アメリカで40万人以上,イギリスで20万人,インドでは500万人といわれる。
世界中でこのインフルエンザにより,約2500万人の死者を算したと推定され,細菌学的医学の勝利に冷水をあびせ,
大戦の死者をはるかにしのぐ伝染病の猛威のまえに,〈疫病の時代はまだ去っていない〉と疫学者をして嘆じさせた。
日本でも罹患者2500万,死者38万余という,これまでにない惨禍をもたらした。

参考:2021/02/23(火)15時52分30秒