2021/05/23 (日) 21:18:23 ◆ ▼ ◇ [misao]『86-エイティシックス-』に漂う違和感と、読みづらい点とは|ツカモト シュン|note
https://note.com/tttworks_horsph/n/n8d7dc06c44d7
実際、作中ギミックでいうと作者も後書きで言い訳している部分もある。
本当は、この作品は設定ありきなキャラクター小説であり、舞台設定もセカイ系でご都合主義である以上、伏線、作中ギミックは意味を持たなくなる。
それは先に語った通り、この物語を振り返るヒロインの『回顧録』で始まるからヒロインは絶対に死なないことが保証されている。
これが中二病感満載の文章でセカイ系な設定と気づくと、癖は強いが足をかける引っかかりとなり、まだ読みやすくなった。
そう読み取ると『86-エイティシックス-』の評価は、セカイ系なのに、セカイ系という認識が誰にもされていない、世間の感想と読書感がズレかねない作品といえる。
後、発売された時期からも完全にポスト・エヴァンゲリオンを脱却したセカイ系と見る事もできる。
また、『86-エイティシックス-』がシリアス路線であると勘違いしているのが顕著なのはコミカライズ版である。
語った通り、同じセカイ系である『最終兵器彼女』や『ほしのこえ』を参考にした方が正しいのかもしれない。
これを戦場モノとして描くと違和感が大きい。それはこの作品が戦場モノとして成立していないからだ。
セカイ系はでたらめなミリタリー描写を無視出来る錦の御旗だな(;´Д`)