中国側から「日本と東南アジア諸国関係改善の分析」(傅鈞文・上海社会科学院世界経済研究所)という発表があった。 1970 年代にバンコクやジャカルタで反日デモを受けていた日本が、今では東南アジアで高い好感度を誇っている。 その理由は、1977 年の福田ドクトリンにあるのではないか、という論旨である。 日中の会議の席上で日本が褒められることはあまりないから、興味深い発表であった。 日本外交の低姿勢さが注目されている、ということは、裏を返すと中国の対外援助政策がうまく行っていないからかもしれない。