今年も夏になったら山にマタタビの実を採りに行くが その時にスズメバチに遭遇することがある 実を採っていると 1匹のスズメバチが飛んできて半径3mほどの楕円を描いてこちらの周囲を飛び続ける それはおそらく数十メートル先に彼等の巣があり、そこから彼女の同僚たちが 我々の様子を観ているのだ 知らん顔で採取を続けると耳の真横を太い羽音で掠める いい加減にしろよという最後通牒なのでそれをされると荷物を纏めて退散するが スズメバチはこちらが車に乗り込み走り去るまできちんと見届けるのである