2017/06/25 (日) 22:27:42        [misao]
ふいに二代目が、まるで恥じらう乙女のような小声で言った。
「我々は友人になれるだろうか?」
「ありがたいお言葉ですが、そいつは無理な相談です」
「……なぜかね?」
「なぜなら私は狸ですから。天狗は狸をいじめるものです」
すると二代目はにっこりと笑った。前年の春に帰国して以来、二代目がそんな爽やかな笑顔を見せるのは初めてのことであった。
「ユニークだ。君はじつにユニークだ」
「ありがとうございます」
「またホテルへ遊びに来たまえ、遠慮はいらない」
そう言うと、似非英国紳士は、降りしきる雪の中を歩いていった。

これが抜けたよ(;´Д`)