2022/10/04 (火) 00:32:28        [misao]
「エヴァの影を感じざるを得ない」夏へのトンネル、さよならの出口 ぱらすあてねさんの映画レビュー(ネタバレ) - 映画.com
https://eiga.com/movie/96314/review/02888016/

内容は面白かったです。
なかでもカオルが過去(?)から戻るときに聞こえた妹の言葉には少しウルっと来ました。
で、演出は随所にエヴァンゲリオンのオマージュ感を感じました。
・シンエヴァの冒頭で線路を歩くシーン
・破の海洋研究所のジンベイザメ
・綾波宅でシンジが綾波に倒れかかる
・明かりをつけない部屋で寝っ転がってSDAT聞くシンジ
ほかにもありそうですが、結構意図的にエヴァオマージュしてる気がしました。

序盤で見せた素晴らしい「つかみ」に膨らませた圧倒的期待が中盤以降の「凡庸化」で不完全燃焼に……
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前半で期待していたキャラが後半に入ると凡庸化したりフェイドアウト気味になるので頼みの綱は舞台装置であるウラシマトンネルという事になるのだけど……
普通SFでウラシマ効果が出てくれば「体感時間の差で大切な人たちと切り離されてしまう」という悲劇が描かれ、
そこをどう乗り切るかがキモとなるわけで、個人的にもそこに期待した。
期待通り主人公のカオルは全てを投げ捨ててウラシマトンネルに突入、
妹のカレンを取り戻すべく突っ走りカオルがウラシマトンネルで過ごす間に外界では【〇年と×××日が経過】と絶望的な時間が過ぎ去ってしまった事が示される。
この演出のお陰で後半萎み気味になった期待値がここで再びググッと持ち直した。
「これだよ、こういう過ぎ去ってしまった時間と外の世界に置いてきた大切な人たちとの間に開いていく距離こそがウラシマ効果の魅力なんだよ」と実に興奮した。
……が、その絶望感と引き換えにカオルが得た教訓があまりに凡庸。
今さら「現実に立ち返れ」「身近な人間関係を大切にしろ」という20年以上前の劇場版エヴァンゲリオンみたいなテーマを突き付けてどうしろというのかと。
そしてSF的な部分で期待した「ウラシマ効果をどう乗り越えるのか」という部分でのヒネリの無さが……
過ぎ去ってしまった時間はどうともならず、昔と比べて歳を取った大切な人たちと復縁し幸せに暮らしましたって……それ主人公は失踪生活を送っていたのと何が違うの??

今どきエヴァオマージュかあ(;´Д`)