2017/07/06 (木) 04:33:06        [misao]
日本がEUから輸入している最大の品目は、医薬品が圧倒的で1.45兆円。農産物は全部足しても8770億円に過ぎない。
ワインやチーズなど、個々の金額は不祥なるも、おそらくたいした金額ではないだろう。
ましてカマンベールチーズなんて、3割の関税がなくなれば日本の消費者が喜ぶはず。

逆に日本がEU向けに輸出している最大の品目は自動車で、1.25兆円。これに懸っている10%の関税が、7年間で撤廃される。
ちなみに韓国製自動車はすでに関税がゼロで、それが競争力の格差になっていた。
自動車部品4795億円の関税も撤廃される。この取引は、どう考えても日本側がお得であろう。

今回のEU側は、「出血大サービス」に及んだとしか思えない。でも、そのお蔭で、来たるG20ハンブルク首脳会議(7/7-8)において、
トランプ大統領の目の前で日欧が自由貿易を推進する、という図式ができる。やっぱり時代はマルチ交渉なのでありますよ。