議論では私の勝ちである。あるいは中森や大月隆寛の勝ちである。 しかし、二十歳年下の東大名誉教授の娘と結婚して子供まで作ったという、 人生上の幸福(少なくとも他からはそう見える)において、私は宮台に負け た。宮台の結婚は45の時だったが、私が45までに、二十歳年下のお嬢さ んはおろか、結婚して子供をこしらえるなどということができる可能性は極 めて低い。 そういう意味で、負けたのである。何も結婚して子供作るばかりが幸福じ ゃないだろうとか、そう言う者もあろうが、私の心の中では負けなのである。 三浦展は、援助交際オッケーの宮台が、そんな敬虔なクリスチャンのお嬢さ んと結婚していいのか、と言っていたし、元の「同居人」速水由紀子も、そ ういう宮台を冷たい目で見ているが、みな「負け犬の遠吠え」なのである。 三代続けて東大卒で知名度抜群の宮台に、みなそのような意味で負けたので ある。