10代の頃、付き合っていた娘の実家が古書店でさ
本が好きなもんで実家にちょいちょい遊びに行ってたらおやじにも気に入られてしまって何故かそこん家に婿入りして古書店を継ぐ話になってて彼女もその気で
自分はカフェも併設したいとか色々アイデア出して向こうの親子で勝手に盛り上がってたんだが
俺はそんなに早いうちに結婚なんかしたくねえしやんわり逃げたんだが
後になって聞いた話じゃあいつん家、古書店を廃業して伝書鳩の飼育販売を始めたと聞いてああ、単なる変わり者の家だったんだなと
あのとき、言いなりにならんでよかったとホッとしたもんだ(;´Д`)今も俺は独身だけどさ