> 2023/05/05 (金) 09:24:32 ◆ ▼ ◇ [misao]> > 宗教が衰退して天国も地獄も無くなったのが現代人の不幸の原因ではないか
> 中国のお話かな(;´Д`)
そもそも宗教がなぜ発生したか
そしてなぜ2000年や3000年前に発生した教義が残っているか
人は厳しい自然・食糧難・貧困・戦乱・天候不順など様々な
生存に関わる厳しい問題が降り注いでいました。
各地で産まれた文明はそれぞれにアニミズム(自然・精霊崇拝)を
独自或いは他の地域からの口伝伝達により獲得していきましたが
文字が発明されそれぞれの地域でのより深く有意義な思想を展開する
個体が現われ始めました。
それらが釈迦やキリストなど古の宗教の教祖であったのですが
彼らはその属した社会や集団に対してよりメリットのある教義・思想を
持ち広めていきました。
その広まった教義・思想を固めて普遍なものとするのが聖典・経典であり
より普遍的な地域へと宗教は広がりを見せるのですが
やがた各地域で発生した宗教同士がぶつかり合う事になります。
それが十字軍(キリスト教とイスラム教の宗教戦争)で
西暦600年代に発生したイスラム教と0年代からのキリスト教は
数百年の間にわたりすべての地中海沿岸で戦乱を起こし
一度は西端までもイスラム教が支配する世界となるのですが
その後古の宗教であるキリスト教がイベリア半島西端までを占領しかえします。
そしてその余勢を買って起きたのが大航海時代であり
南北アメリカ大陸の現地文明の破壊とコンキスタドール達の活躍
新大陸でのキリスト教文明の侵略でした。
ここまでの段階で宗教がもたらしたものが果たして天国と地獄をもつ
という平穏な世界であったのか
闇雲に戦乱の世をひろげるだけの思想であったのかは
それぞれの判断に委ねることしかできないのですが
後世の世に残り続けるためには本来その所属する社会や集団にたいしての
メリットを目的として発生したそれぞれの宗教は
お互いを攻撃・侵略せざるを得なかったという事実を現代にいきている
私達は認識し、そして過去の過ちを学び、新しい世界にはどのような
思想(宗教であるかどうかは二の次だが)が適切であるかをすこし
かんがえてみた方がいいのかもしれない
参考:2023/05/05(金)08時59分47秒