> 2023/07/08 (土) 10:55:47 ◆ ▼ ◇ [misao]> 葬式のときしか見ない花の形したお菓子の存在が謎
> まずいしぱさぱさだしあんなん誰が食うの?(;´Д`)
あなたがお話しになっているお菓子は、**落雁(らくがん)**と呼ばれるものです。
仏教では、葬儀やお盆の時に仏壇に供えられている、花の形をしたお菓子で、故人への感謝や遺族への弔意を表すための供物です。
落雁の主な原料は、米粉や砂糖、水飴などで、型にはめて成型した後に乾燥させます2。色や形、味はさまざまで、
日本各地に名物の落雁があります。茶席で振る舞われることもあります。
落雁が供物として選ばれる理由は、仏教では蓮が泥水の中でも美しい花を咲かせる慈悲や知性の象徴とされ、
極楽浄土に咲く花と言われているからです。生の蓮では花が開いている時間も短くお供物には向きません。
そのため、生花の代替品として日持ちのする花の形をした落雁が供えられるようになったと考えられています。
葬儀では、白い落雁が供えられます。白色が仏の世界と縁深い色であることや、
日本では元来「弔いの色」であることがその理由と考えられます。
一方、お盆でカラフルな物を供えるのは、仏教でのお盆の由来に関わりがあります。
落雁はあまり美味しくないと感じる方も多いかもしれませんが、
故人や遺族への思いやりを込めた伝統的なお菓子です。
もし葬儀や法要で落雁をいただいた場合は、故人を偲んで食べてくださいね。
参考:2023/07/08(土)10時51分54秒