日本のマスコミは、今でも「ニューヨークタイムズ電子版によれば・・・」といった言い方をします。 これは「紙面が正で、電子版は従」ということを無意識に前提にしているのでしょう。 でも、The New York Timesは既に電子版がメインになっていて、今では紙は付け足しなんですよね。 3月に久々にアメリカ東海岸を訪れた際には、紙の新聞が置いてあったのは文字通り空港だけでした。 新聞はネットで読むのが当たり前になっている。 実は新聞を電子版中心にすると、いいことがいっぱいあるんです。 ①宅配をしなくていいからコストが下がる。 ②記事の修正が楽。 ③速報性が上がる。 ④レイアウトで悩まなくていいし、記事を長くしてもOK。 ⑤紙を使わないと環境にも優しい。 だから「断腸の思いで紙面を辞める」のではなく、「ホイホイ、こんなにいい話があったのか」と電子版に移行したのではないかと思います。 ちなみにThe New York Timesの部数は100万部程度でしたが、電子版の有料購読者数は初めて200万部を越えたそうです。