「貧乏くさい。 そう感じた華美だったが、3人それぞれの金融資産が時価総額にして一億円を超えていると聞いて、驚いた。 一億円分以上の金融資産を手にしても、タイヤメーカーブランドの靴を履くのか。 そして優待券を消化しきるために自由を奪われているようにしか見えない彼らの姿が、最近目にしたなにかに似ていると思った・・(中略) ・・生活保護受給者特集で見たのだ・・(中略)・・華美は驚愕とした。 ブランド品も買わず友達付き合いも制限し、分身のような配当システムを作った先に待っているのは、 生活保護受給者たちと同等レベルの配当生活だというのか。」