2008/06/08 (日) 19:53:34        [qwerty]
おやなぎです。

  CCS第三期OP、プラチナの感想です。傑作だとおもいますのでぜ
ひ買ってください。

  まず出だしですけど、たぶん、セルフコーラス、つーかコーラス
全部そうとおもいます、低い方のまーやのきれいな声が楽しめます。
無声音と有声音のまじった、きれーいに音が抜けていく音が。

  その後の低いようで高低差のあるきれいな声。「夢と恋と不安で
できてる」の“と”の音にちょっと引きずるようなところがあって
つやっぽいです。「しないもの」の「しな」の上がり方も、きれい
です。

  サビに向かっての「見つめーてるー」の「めー」から声がかえる
ところのなんてきれいなことなんでしょう。かえった声の弱さはど
こにもないです。

  その後、わたしがTVのOPで聴いて一番好きになったところ。「見
つけたいなー」の「たいなー」、このフレーズ全部そうなですけど、
「たい」の音の上がりかた! 一番高いところではたぶん声がかえっ
てるはずなんですが切れ目がありません。この音の上がるところは、
たぶん、まーやの一番きれいな声だとおもいます。そこから「なー」
のつまっていながら複雑な低くて高い音。本当にきれいです。

  そこから「すべて」の「す」の高い音、かえってますけど、きれ
いなこと! 「べ」はかえってないんですよね。でも断続してる感じ
は全然ありません。豊かな声の持ち主だけにできる技ですね。帯域
の広い音ゆえの、単に音の上げ下げではない、ベースの音があがる
だけで音の幅の広さを保ったほんとうにきれいな声です。

  そして「おどろくくらい」の「くくらい」。この「くく」の跳躍
感のすばらしいこと。こんなきれいな“か行”の音はそうそうお目
目(お耳、にか)かかれません。他が複雑な音なのに、ここは、本当
に純粋に「く・く」です。でもその二つの音が離れているわけでは
ないんです。バックのバイオリン(シンセかな?)  の弦をはねるよ
うな演奏とあいまって本当に弾んで聞こえます。その前の「きーっ
とー、きーっとー」のためがこの跳躍感を増幅してくれます。

  そしてテンポがかわってCメロです。バックの太鼓の軽快なこと!
「てえにー」の高さがあるから「it's ……」の抜け具合がきれい
に、きれいにつながります。

  最後にリピート。また「くくらい」の「くく」の跳躍感。この心
が跳ねる気分を引きずりながらストリングの幻想的なバックでしめ
です。

  この歌、いや、声、うんん、楽器、坂本真綾の声を支えるのが、
じゃないね、ひきたたせているのが菅野さんのバックです。ストリ
ングと弦楽器(たぶん、シンセ)の音の複雑さはいうまでもないとし
て、POPSとしてのこの曲を支えている太鼓のリズムがすばらしいで
す。これがあるからストリングやバイオリンがはえます。

  聴いても聴いてもあきません。音が豊富で(多すぎる感あり)なの
でいつもどこかで楽しめます。

  そんなわけで聴いてない人はぜひ、ぜひ、聴いてください。

  えー、問題点もないわけじゃなくって、まず、ブレスですねえ。
これは、もう、トラックダウンしてもこれだしなあ。生はもっとす
げかったです。「すはっ」って感じで。

  でもね、生でも、この難しい歌ちゃんと歌ってましたよ。1番ま
でですけど。2番以降、ほんの、ほんのちょっとサビに引きずられ
て音が上がってばたばたになってました。Cメロはちゃんと歌えて
ましたけど。

 と、これ聴いてる間、ずーっとかけてるんですけど、ちょっと、
これはいい曲ですよ。ほんとうに。まじでさ。