2008/06/09 (月) 23:06:55 ◆ ▼ ◇ [qwerty]●三谷幸喜監督「ザ・マジックアワー」(2008)
いやー、見ていて苦痛を感じるほどつまらなかったよ。
よっぽど途中で出ようかと思った。
悪いけど、三谷幸喜作品はもう映画館で見たくないな。
この設定は(1)架空の街のみを舞台にしたファンタスティックなギャング映画にするか、
(2)比較的リアルなヤクザが出てくるブラックコメディ(佐藤浩市がほんとうに
バンバン人を殺しまくるとか)にするか、どちらかしかないと思う。
三谷の資質からすると、(1)を選択するべきだ。
なぜどっちつかずの中途半端な話にするのかさっぱりわからない。
たぶん「スティング」がやりたかったんだろうと思うけど、あれはロバート・ショーが
本物のおっかないギャングだから成立しているわけで、そこを絵空事にしたんじゃ意味ないよ。
とにかくウザかったのは、全編に貫かれた映画賛歌みたいなノリ。
もうね、虫酸が走るとはこのことだよ。この趣味の良さはまったく信用できない。
こういうのは映画をろくに見ない人がいだく幻想であって、
三谷がそう認識していないはずがないから、たぶん観客をだまそうとしてるんだと思う。
三谷は確か「ダウンタウンDX」(6/5放送)で「3ヵ月かけて街のスタジオセットを建てた」と
自慢していたけど、あんなアニメの背景みたいなセットじゃなあ……。めったにできない
贅沢なのに、もったいないことするね。
殊能さん辛辣だなぁ(;´Д`),