綱紀粛正を徹底してほしいが、この際、不適切な行為の温床となった連夜の タクシー帰宅そのものを見直したらどうだろうか。財務省本省のタクシー代は 国税庁分を含め2006年度で4億8000万円。少ない金額ではない。大勢が深夜まで 働いている役所は残業代も膨大だ そもそも中央官庁では世間一般の勤め人に比べて夜型の人が多い。職位にも よるが、深夜2時ごろ役所を出て、翌朝は10時ごろ席につく人が結構多い。 この夜型の勤務を何とかできないものか。一つは明るいうちにさっさと仕事を 片づける習慣を身に付けてもらうことだ。 閣僚はどんな質問にも役人に頼らず対応できるよう準備しておくべきだ。 政策立案も役人任せでは困る。国会は閣僚の負担を減らすよう質疑で副大臣を もっと活用するとか、政策立案のため政策秘書制度を充実させる方法を 考えてよい。役所に情報を独占させないで、日ごろから開示を徹底させておくことも重要だ。