ぼくらの alternative 第14章 カンジ カンジが目を覚ますと、そこは自然学校で訪れていた島の浜辺だった。中学三年生に なったカンジたちは受験勉強の目的で再び島に集まっていた。2年前に出会った仲間た ちとの再会、ジアースとの契約はしておらず全てが平和な望むべき世界。しかし、何 かがおかしい。 カンジは夢を見ていた。次の敵の攻撃は48時間で一生分の望む世界の幻影を見せると いうものであった。 今の俺たちのいる世界は核戦争で滅びかけている酷い世界だ。しかし、他所の地球の 人間がどうこう言う資格はない。死んでいった仲間たちのためにも。 カンジは自らの意思で夢から醒め、戦闘に勝利した。