若者というのは、希望や夢を現実のものとして見るのである。それが若者の性だ。だが、 そういった希望や夢というのが理想の姿となって、社会や世の中を見渡したときに、大き なギャップが目の前に広がっているのだ。 そうするとどうするか。どのような言動に移るのかが人によって違ってくる。世の中や 社会を善い方向に変えようと、一歩一歩建設的に前に進んで行く人。一発逆転を狙って大 きなリスクを背負って行動する人。不平不満を暴力という形で表現する人。自分の殻に閉 じこもって悶々とする人。様々な人がいる。 要するに、人々は色々な形で理想と現実とのギャップを埋めようと言動を試みるがその程 度や手段が違っているものの、本質的には、自尊的・利己的な思考がどんな人にも共通し て存在している。むしろそういった自尊的・利己的な思考が、全ての物事をする原動力に なっているとも言える。