「ねぇ、好きになってもいい?」 志保がしばの顔を覗き込む。 「・・・だけど、俺はダメだ。」 「どうして?アタシじゃだめ?」 「そうじゃなくて・・・俺には妻と子がいるんだ。」 「えっ・・・。」 志保はがっくりとうなだれる。