2008/07/15 (火) 13:43:53 ◆ ▼ ◇ [qwerty]母 「そうや。観鈴はもうひとりきりやない」
「ずっと、うちと一緒や」
「せやから…観鈴…」
みすず「だから…」
「だからね…」
「もうゴールするね…」
母 「あかんっ…」
「これからやっ…」
「これからや言うてるやろっ…」
とて…
母 「観鈴、きたらあかんっ!」
「これからや言うてるやろっ!」
…とて…
……とて。
みすず「ゴールっ…」
「やった…」
「やっと…たどりついた」
「ずっと探してたばしょ…」
「幸せなばしょ…」
「ずっと、幸せなばしょ…」
母 「………」
「そんなん嫌や…」
「観鈴…」
「うち、そんなん嫌や…」
「そんなん嫌やーーっ!」
「置いていかんでやっ…」
「うちをひとりにせんでやっ…」
「あんたに何もかも教えてもらったんやないかっ」
「ひとりきりやない、生き方…」
「あほで甲斐性なしやったうちに教えてくれたやんか…」
「酒飲むことだけが幸せやったうちに教えてくれたやないかっ…」
「家族と一緒に生きるいうことや…」
「その中でうちは守るものができて、強くなれて…」
「そして、幸せをつかんだんや…」
「あんたを幸せにすることが、うちの幸せやったんや…」
「あんたと一緒にいられたら、幸せなんやっ」
「な、ずっとふたりで幸せに生きてこ…」
「これから先ずっと…」
「うちらふたりで…」
「ほかにはなんもいらんから…」
「友達もいらん…」
「新しい服もいらんし、贅沢もできんでええ…」
「ただ、あんたといれたらそれでええんや…」
「ずっとふたりで暮らしてこ…」
「また海を見にいこ…」
「あんたが好きなヘンなジュース飲んで歩こうや…」
「飽きるぐらい遊ぼ」
「ずっと、神尾の家で、ふたりで仲良ぉ暮らそ…」
「な…」
「だから、いかんといてやっ…」
「うち、おいていかんといてやっ…」
「ひとりにせんといてやっ…」
「うちをひとりにせんといてやっ…」
「な、観鈴…」
「観鈴っ…」
「観鈴…観鈴っ…」
「観鈴…」
「観鈴ーっ…!」
あのうみー(ρ_;)どこまでもー