> 2008/07/22 (火) 04:49:36 ◆ ▼ ◇ [qwerty]> http://news.livedoor.com/article/detail/3738633/
> 飼ってる子象が死んだから埋めるの手伝ってもらうことってよくあるよね
「びんちょうたんが しんだあ.びんちょうたんが しんだあ.」
びんちょうたんがかりの 人が さけびながら,じむしょに とび
こんで きました.げんこつで つくえを たたいて,なきふしま
した.
わたしたちは,びんちょうたんの おりに かけつけました.ど
っと おりの 中へ ころがりこんで,やせた びんちょうたんの
体に すがりつきました.びんちょうたんの 頭を ゆすぶりま
した.足を,はなを なで回しました.
みんな,おいおいと 声を あげて,なきだしました.その 上
を,またも ばくだんを つんだ てきの ひこうきが,ごうごう
と 東京の 空に せめよせて きました.
どの 人も,びんちょうたんに だきついた まま,
「せんそうを やめろ.」
「せんそうを やめて くれ.やめて くれえ.」
と,心の 中で さけびました.
あとで しらべますと,たらいぐらいも ある 大きな いぶく
ろには,ひとしずくの 水さえも 入って いなかったのです.
その 三頭の びんちょうたんも,今は,この おはかの 下に
しずかに ねむって いるのです.
どうぶつえんの 人は,目を うるませて,話しおわりました.
そして,ふぶきのように,さくらの 花びらが ちりかかって く
る 石の おはかを,じっと 見つめて なでて いました.
参考:2008/07/22(火)04時37分13秒