2008/08/03 (日) 23:28:43 ◆ ▼ ◇ [qwerty]あさ、眼をさますときの気持は、面白い。かくれんぼのとき、押入れの真っ暗い中に、
じっと、しゃがんで隠れていて、突然、でこちゃんに、がらっと襖をあけられ、
日の光がどっと来て、でこちゃんに、「見つけた!」と大声で言われて、まぶしさ、
それから、へんな間の悪さ、それから、胸がどきどきして、着物のまえを合せたりして、
ちょっと、てれくさく、押入れから出て来て、急にむかむか腹立たしく、あの感じ、
いや、ちがう、あの感じでもない、なんだか、もっとやりきれない。
箱をあけると、その中に、また小さい箱があって、その小さい箱をあけると、
またその中に、もっと小さい箱があって、そいつをあけると、また、また、小さい箱があって、
その小さい箱をあけると、また箱があって、そうして、七つも、八つも、あけていって、
とうとうおしまいに、さいころくらいの小さい箱が出て来て、そいつをそっとあけてみて、
何もない、からっぽ、あの感じ、少し近い。
パチッと眼がさめるなんて、あれは嘘だ。濁って濁って、そのうちに、だんだん澱粉が下に沈み、
少しずつ上澄が出来て、やっと疲れて眼がさめる。
朝は、なんだか、しらじらしい。
悲しいことが、たくさんたくさん胸に浮かんで、やりきれない。いやだ。いやだ。
朝の私は一ばん醜い。両方の脚が、くたくたに疲れて、そうして、もう、何もしたくない。
熟睡していないせいかしら。朝は健康だなんて、あれは嘘。朝は灰色。いつもいつも同じ。
一ばん虚無だ。朝の寝床の中で、私はいつも厭世的だ。いやになる。
いろいろ醜い後悔ばっかり、いちどに、どっとかたまって胸をふさぎ、身悶えしちゃう。
朝は、意地悪。
以上をヤサコオリフミの声で脳内再生してみてよ(;´Д`)とろけてくるよ