>  2008/08/08 (金) 14:03:21        [qwerty]
> > いやでも生き物の種類って遺伝子で決まるわけだろ?
> > そして卵の時点でその遺伝子は決定している
> > 間違ってるか?(;´Д`)
> 漏れもそう思うんだ(;´Д`)ただあの人は頑なに鶏が生んだ卵こそ鶏の卵と主張してるから平行線すぎる


 よく「卵が先か、鶏が先か」ということが問われる。
卵がなければ鶏が生まれないし、鶏がいなければ卵も生まれない。
だから最初は一体どっちだったんだろう、といったことが言われる。
しかし最近の遺伝子工学の発達により、生物の誕生において、「卵が先」ということは決してあり得ないことがわかってきた。
私たちは卵と鶏を見てみると、一見、卵のほうが簡単なもののように見えるので、
きっと卵が先だろう、と思ってしまうかもしれない。
ところが、卵は1個の細胞である。その細胞の核の中には「遺伝子」が入っている。
DNAとも呼ばれるこの遺伝子は、じつは成体となつた鶏が持つ遺伝子と全く同じものなのである。
その内容は、寸分違わない。
これは人間でも同様である。
母親の胎内に宿った受精卵の中にある遺伝子DNAは、大人になった人間の各細胞内にある遺伝子DNAと全く同じ内容である。
 このDNA一個の中には、百科事典でいえば1億ページ分にも相当するような膨大な量の情報がつまっている。
この卵がどのように細胞分裂を繰り返して、どの細胞が目になり、どの細胞が耳になり、どの細胞が足になり、どの細胞が翼になる…といったすべての情報とプログラムが、その卵のDNA内に含まれている。
DNAには、生まれてから死ぬまでの、その個体の生物的要素に関するすべての情報がつまっている。
つまり、成体の鶏になったときの生物的設計図のすべてが、その小さな卵の中にすでに収められているのである。
 遺伝子情報という観点から見れば、卵も、また成長して大きくなった鶏も全く変わらない。そして、卵は親鶏がいなければ生まれない。
卵にすべての遺伝情報を与えたのは、親鶏だからである。
 だから生物の歴史において、卵は決して先に誕生したのではない。一番最初に誕生したのは、親鶏であった。また人間で言えば、大人が最初に出現したのである。

参考:2008/08/08(金)13時55分56秒