> 姉は血を吐く、妹は火吐く、可愛いトミノは宝玉(たま)を吐く。 > ひとり地獄に落ちゆくトミノ、地獄くらやみ花も無き。 > 鞭で叩くはトミノの姉か、鞭の朱総(しゅぶさ)が気にかかる。 > 叩けや叩けやれ叩かずとても、無間地獄はひとつみち。 > 暗い地獄へ案内をたのむ、金の羊に、鶯に。 > 皮の嚢(ふくろ)にゃいくらほど入れよ、無間地獄の旅支度。 > 春が来て候(そろ)林に谿(たに)に、くらい地獄谷七曲り。 > 籠にや鶯、車にゃ羊、可愛いトミノの眼にや涙。 > 啼けよ、鶯、林の雨に妹恋しと声かぎり。 > 啼けば反響(こだま)が地獄にひびき、狐牡丹の花がさく。 > 地獄七山七谿めぐる、可愛いトミノのひとり旅。 > 地獄ござらばもて来てたもれ、針の御山の留針(とめばり)を。 > 赤い留針だてにはささぬ、可愛いトミノのめじるしに。 読んでみた なんか深いね 参考:2008/08/14(木)02時30分47秒