夏目漱石や太宰治らの小説をヨコ書きにして単行本化した 「名作文学」シリーズ(ゴマブックス)が発売され、人気を博している。 第1弾は、1日に発売された夏目漱石「こころ」と太宰治「人間失格」。 若い人にケータイ小説を読む感覚で、名作を読んでもらおうという試みだ。 2作とも表紙は女優の写真で、活字は通常の黒色でなく、オレンジ色や 若草色にしてカジュアル感を前面に出している。発売以来、計5万部以上を 売り上げ、好調な出だしだ。 作品は昨年4月から、ゴマブックスの携帯電話サイトに掲載された 小説60作で、人気の高かった2作を選んだ。掲載作品は、作者の死後 50年が過ぎて著作権の切れた名作ばかり。「タテ書きでは読めなかった 名作が、ヨコ書きなら読むことが出来た」といった感想も寄せられ、 サイト全体で毎月1億回くらい見られており、出版に踏み切った。