>  2008/08/27 (水) 18:00:09        [qwerty]
> 蒼天航路で曹植が気になって調べてみたらこいつの詩がかなり好みだったんだ
> けど言語が違うから今一歩響いてこない
> こんな雰囲気の日本の詩人知らないかね(;´Д`)悲観的だが厭世的ではないというか

吁嗟篇(註1)曹 植
    吁嗟此轉蓬  吁嗟(註2)此の転蓬(註3)
    居世何獨然  世に居る何んぞ独り然るや
    長去本根逝  長く本根を去りて逝き
    夙夜無休間  夙夜(註4)休間無し
    東西經七陌  東西七陌を経
    南北越九阡 南北九阡(註5)を越ゆ
    卒遇回風起  卒かに回風(註6)の起るに遇い
    吹我入雲間  我を吹きて雲間に入る
    自謂終天路  自ら天路を終えんと謂いしに
    忽然下沈淵  忽然として沈渕に下る
    驚飆接我出  驚飆(註7)我を接えて出だし
    故歸彼中田  故に彼の中田に帰す
    當南而更北  当に南すべくして更に北し
    謂東而反西  東せんと謂うに反って西す
    宕宕當何依  宕宕(註8)として当に何れにか依るべき
    忽亡而復存  忽に亡びて復た存す
    飄搖周八澤  飄揺として八沢(註9)を周り
    連翩歴五山  連翩として五山(註10)を歴たり
    流轉無恆處  流転して恒の処無し
    誰知吾苦艱  誰か吾が苦艱を知らん
    願爲中林草  願わくは中林の草と為り
    秋隨野火燔  秋野火に随いて燔かれなん
    糜滅豈不痛  糜滅(註11)するは豈に痛ましからざらんや
    願與株亥連  願わくは株亥(註12)と連ならん

    (註1)吁嗟篇(くさへん) 流転の歌。
    (註2)吁嗟(ああ) 嘆辞。
    (註3)轉蓬(てんぼう) 枯れて根元から切れ、まるまって風の吹くま
                            まにころがるヨモギ。
    (註4)夙夜(しゅくや) 夙は早朝、夜は深夜。
    (註5)七陌九阡 陌・阡はともに田の畦道で、東西を陌といい、南北を
                    阡という。
    (註6)回風(かいふう) つむじ風。
    (註7)驚飆(きょうふう) 突風。
    (註8)宕宕(とうとう) 蕩蕩と同じ。広漠なるさま。
    (註9)八澤(はったく) 昔の中国にあった八つの大きな沢。
    (註10)五山 中国にある五つの代表的な山。
    (註11)糜滅(びめつ) 焼けただれて滅ぶ。
    (註12)株亥(しゅがい) 亥は上にくさかんむりがついている。草の根                            のこと。

これ?

参考:2008/08/27(水)17時58分13秒