このCellコンピューティング構想が実現すると、ネットワーク(LANまたはイン ターネット)経由で、ソフトウェアの処理を分散できるようになる。そのため、 ユーザーが利用できるコンピューティングパワーは、ローカルにあるマシンに縛 られなくなる。例えば、処理が重い場合には、ネットワークの向こうにある他の Cell搭載マシンに処理の一部を分担させることが、簡単にできるようになる。 つまり、水道をひねれば蛇口から必要なだけの水を出すことができるのと同様 に、ネットワークから必要なだけのコンピューティングパワーを引き出すことが できるようになるわけだ。インターネット上でCellコンピューティングが実現す ると、最終的には、「地球シミュレータ(地球環境をシミュレートするスーパー コンピュータ)の1万倍とか10万倍」(久夛良木氏)のコンピューティングパワーも 実現できるようになる。例えば、映画「マトリックス」の仮想世界のようなシ ミュレータを、いつの日か実現することも可能になるかもしれない。 まだぁ?(;´Д`)