この世には触れてはいけないものが存在する。 西条八十が作った「トミノの地獄」がそれに当たる。 この詩は地獄を旅するトミノという少年を歌ったもので、内容も不気味である。 しかし、この詩で一番怖いのは声に出して読むことだ。 心の中で読む黙読であれば何の問題もないが、 声に出してこの詩を読むと「凶事」が起こる。