2008/09/10 (水) 03:24:31 ◆ ▼ ◇ [qwerty]―― 「赤字を作らない」。それは商売の基本のようでもあるのですが、
アニメーションの場合は違うのですか?
残念ながら、他の産業とは違うでしょうね。アニメーションに関しては、
作品タイトルが10本あるとして、たぶん3本ぐらいですよ、
全く赤字を作っていないのは。
―― え、そうなんですか!?
そんなものですよ。赤字になってしまう作品のほうが多いんです。
―― それでは、どうやって「商売」として回しているんですか。
一握りの作品が、赤字になった作品の損失分を補填して回している
という状態なんですよ。
私が言う、売れる、当たるというのは、アニメの商売でボロ儲けして
プロデューサーと一緒にフグを食べに行くとか、
そういう意味じゃないですよ(笑)。定められた予算を回収して、
その上で、最後に金庫に10円玉が1個残りましたと。それでいいんです。
10円玉1個が残れば。
―― 10円玉1個でも?
そうです。10円でも黒字になれば、「次の作品」が作れるんです。
アニメのスタッフ全員にギャランティを払い終えてもなお黒字になれば、
みんながこの仕事で生活していけるじゃないですか。
こういった業界にいる人たちは、永久就職したわけではありませんから、
誰かが認めてお金を出してくれないと、制作者たり得ないんですよ。
DVDで赤字補填というよくある噂すらぬるいってことか(;´Д`)
だから1クールにアホみたいな数のアニメの放送枠がいるんだな