2008/09/12 (金) 01:31:10        [qwerty]
それにしてもセガール映画は、中身をシリアスに作るほど笑えるのだからたま
らない。たとえば、悪党がセガールに銃を向けるたびに、客席からはどっと笑
いが出る。彼に銃を向けることは、どうぞ殺してくださいというのと同じ。コ
テンパンに負けますフラグである。客の全員が無知な悪党を哀れに思った次の
瞬間、案の定彼は合気パンチでのされてしまう。

また、たとえセガールが撃たれたとしても、心配する観客は一人もいない。防
弾ベストの有無にかかわらず、それが彼の戦闘能力をそぐ事は絶対にない。20
年間こういうキャラクターを作り上げてきたこの役者には、心から敬意を表し
たい。

今回私が気に入った見せ場は、セガールが謎の男から暗殺を命じられ、やむな
く実行する場面。

彼はターゲットの行動パターンを綿密に調べ、確実に任務を遂行しようとす
る。……が、長々とそんな調査をやったくせに、結局最後は堂々と公共の場所
で、たまたま周りに居合わせた連中もひっくるめて全滅させてしまう。もちろ
んセガールは悪びれる様子もなく歩き去る。ぜんぜん暗殺になってないよと、
みんな爆笑&大喜びである。