2008/09/19 (金) 19:36:20 ◆ ▼ ◇ [qwerty]ちょっとキョン!何やってんのよ?早く回復笛吹きなさい!良い?一秒以内よ?
もしあたしが死んだらあんた死刑よ、死刑!一生このゲーム内でタダ働きさせるわよ!」
ただでさえも俺の給与は赤字真っ逆さまで、平団員兼、雑用兼、一般人なんだ。
ゲーム自体は嫌いじゃないが一生この中で過ごすのは実につらそうだ。
それに待て、今俺の方こそ死にそうだ。回復笛吹くのにだって時間がかかるんだよ!
「なによ?みくるちゃんや有希だって必死になって戦ってるのよ?
あんただけ涼しい顔してるんじゃないわよ!みくるちゃん、言ってやりなさい」
コントローラーを握りしめたハルヒが我がSOS団のマスコット兼天使に視線を移す。
朝比奈さんは一瞬、電車で乗り過ごしたかのようなビックリ顔をしながらも
小さい声で
「そ、そうですね・・。あ、で、でもっ、キョン君もがんばってると思いますっ」
そういうので精一杯だった。
とまあ、こんな状態じゃあ何が起きてるのか説明しないとサッパリ分からんな。
良いだろう、ザックリ言おう。俺たちは今、モンスターハンターフロンティアなるゲームで
まさに七転八倒、五里霧中、必死に暗中模索していたのである。
話は3日前に遡る。
ハルヒからバレンタインデーのチョコ(義理)を受け取ってしばらく経った頃だ。
メランコリー状態から息を一気に吹き返しやがったこいつは暴風雨のように部室に飛び込んで来たのだ。
「みんな居る!?今日は大事な話があるわ!SOS団の存続に関わる大事な話よ!」