解体業者の作業員 2 人が製鉄所の中二階から電気機器を取り除いていた。 2.4m x 2.2m x 2.21m、重さ 1992kg のキャビネットを移動するのに、鉄製の 鎖をキャビネット内側の底フレームを利用して巻き付け、滑車とフックを使用 して 3 点で重心を取り、クレーンで吊るす仕組を採用。傾きながらもキャビ ネットを床から持ち上げるが、30m 持ち上げたところでキャビネット上部の鉄 棒が滑車に引掛ってしまう。もう 1 人の作業員は席を外していたため、作業 員 1 人がキャビネットの内部に入り、上部から頭を出して鉄棒を切断する が、切断後に重心が移動してキャビネットがさらに傾き、頭がキャビネットと クレーンの間に挟まってしまう。事故当時、作業員が 1 人で作業していたた め、事故に気づくのが遅れ、作業員は死亡。