住友金属工業は16日、同社総合研究所、大阪大学、日建設計などと共同で、 1平方ミリ当たり100キロ超(1000メガパスカル)の重みに耐えられる、建築鉄骨用の 厚鋼板の開発に成功したと発表した。 柱やはりといった建築物の主要構造部材に用いられる厚鋼板としては、世界最高の強度を誇り、 従来に比べ性能を約2倍へと向上させた。2010年の実用化を計画している。 今回開発した100キロ超級の厚鋼板と、地震エネルギーを消散させて 衝撃または振動の振幅を軽減するダンパーと組み合わせることによって、 ダンパーに地震エネルギーが集中。大地震でも建物が損傷しない、「無損傷建物」を実現する。