2005/07/10 (日) 02:48:01        [qwerty]
ヘルメットをかぶらずミニバイクを運転中、パトカーに追跡され、乗用車との衝突事故を
 起こし、意識不明となった東伯郡内の少年(18)と両親が「執拗(しつよう)な追跡が
 原因」などとして、県を相手に、損失利益や慰謝料など約6100万円を求める損害賠償
 訴訟を地裁に起こしたことが、7日までに分かった。

 事故は、昨年6月22日夕に発生。倉吉市内の国道179号で、ヘルメットをかぶらず
 蛇行運転をしている少年を、パトカーの倉吉署員が見つけ、停止を求めたが、
 従わなかったため追跡。少年が対向車線に入った後も追いかけた。その後、少年は
 乗用車と衝突、意識不明の重体となった。
 意識は回復したが、今も重い障害が残り、以前のように働くことができない状態という。

 訴状によると、パトカーの追跡について「重大な交通事故を誘発する危険性が極めて
 高く、軽微な違反で運転者を危険にさらす行為は、ただちに中止すべきだった。
 逆走してまで追跡すべき緊急性は到底、認められない」などと指摘。
 さらに「同署員は、追跡者の安全に十分、配慮する注意義務を怠った」などとしている。

 両親は、県警に事故の説明を求めたが「調査中」としか返答がなかったため、法廷で
 原因をはっきりさせたい思いがあるという。
 両親の弁護士は「軽微な道交法違反で、事故に追いやられた両親の無念さを感じる。
 裁判で、追跡する必要がなかったことを明らかにしたい」と話している。

 橋本時光・県警首席監察官は「正当な職務行為だったと考えている。訴状の内容を
 精査し、県と方針を協議したい」と話している。