現場からは血痕が断続的に続いていたため、曽根崎署員は血痕をたどり、同4時半ごろ、 約3キロ先のファミリーレストラン前の市道で倒れている鈴木さんを発見。既に死亡していた。 途中、血の付いたタイヤ痕も見つかったが、血だまりはなかった。車は止まらずに逃走を続け、 鈴木さんが振り落とされたらしい。 鈴木さんは後頭部から背中にかけての損傷が激しく、仰向けで引きずられたとみられる。 現場を見た曽根崎署員は「あんなひどい遺体は初めて見た」。犬の散歩で現場を通りかかった 女性は、捜査員の足元に人の顔や手足のようなかたまりが転がっているのを見たといい、 「一瞬、凍りついた」と声を震わせた。 鈴木さんは妊娠中の妻と2歳の長男の3人家族。勤務先の三井不動産レジデンシャルの 総務担当者によると、成績優秀な営業マンで大阪市内で分譲中の物件で数人の部下を指揮。 20日夜も熱心に会議資料作りに励んでいたという。