特に「卵の章」の後半4話分のBGM選曲と実際の物語進行は、 まるで視聴者がこれらのBGMの音楽的意味を知っていることが作品を鑑賞する前提であるかのような、 極めて密接な関係を持って演出されており、興味深い。 描画上においても、主人公達が演じるバレエのシーンにおいて、 実際のマイムがアニメーション上の物語進行を明示しているという凝った演出も見られた。 また、バレエのどの役を作品上の誰が演じる(又は演じることができない)かが、 とりわけ「卵の章」最終話のタイトル「白鳥の湖」に向けて物語が収斂に向かうのを、 作品自体が自律的に行うための壮大な仕掛けとして、効果的に描かれていたことにも、 この作品の土壌としてのバレエの存在の大きさがうかがわれる。 すげぇなチュチュ(;´Д`)