作品1000点をストリートにばらまき、誰でも勝手に持っていける、というプロジェクトを先週金曜日に実行したアーティストのアダム・ニート。 彼の作品はオークションでは1点あたり4万3000ポンドの値段が付くなど、ストリート・アートでの評判も定着してきた。 誰でも無料で楽しめるのがストリートアートの真のありかた、というコンセプトのもとに、作品無償提供を行ったのだが…。 なんと作品を路上にリリースしてから数時間後には、インターネットオークションのe-bayに出品されていたそうだ。 1ポンド未満から競りが始まったものもあれば、1000ポンドを超えた作品もあったらしい。 e-bayでの取引は作家には関係ないので、何の利益も得られない。 ニート自身はこの現象に対して「ぶっちゃけみんなお金が欲しいだろうし、しょうがない。少しでもクリスマスの足しになれば…」と理解あるコメントをしている。 しかし、作家の思いむなしく、拾ったらすぐにネットオークションに出す、とはなんとも世知辛い世の中…。