最近、娘が私のネクタイをよく借りていく。 それなりに拘りのあるネクタイを高校生のお洒落に使わせるのはちょっと勿体無い気もするが、 やはり自分のものを娘が気に入ってくれているというのはうれしいものだ。 娘は昔からそそっかしいところがあるので、たまにネクタイを汚して帰ってくる。 子供のころから好きだった牛乳だろう、白いしみを作ってくるのだ。 もちろん、虎の子が汚れてしまった悲しみは大きいのだが、 それ以上に彼女の子供のころその小さな口で一生懸命、 哺乳瓶のミルクを飲んでいた姿を思い出し、懐かしさで胸がいっぱいになる。 いい話だな