2008/12/30 (火) 14:57:55        [qwerty]
革命の五原則について
 「解放派」の出発点における確認が「革命の五原則」であったということか
らしても、この五原則がそれ以降の実践を経て以下に深化されてきたのかは重
要である。かつての革同の中心メンバーの一人も「革労協―革同の分裂(統一
の失敗)の原因は、結局、原則の確認の曖昧さにあった」と言っている。
 ここではさしあたって、五原則の相互連関について考えてみた。
 五原則は次の五つである。(註2)
 一、革命の永続性
 二、革命の世界性
 三、革命の暴力性
 四、革命の現在性
 五、分派闘争を通した党建設
一、二の永続性、世界性はプロレタリア革命運動の戦略規定である。一般に、
「運動」は時間と空間の二つの契機(モメント)の統一である。そして永続性
は時間についての世界性は空間についての規定であり、「運動」についての性
格はこの二つの規定によって余すところなく、示されている。
 「運動」そのものの規定については一、二で尽くされているとすれば、三以
降は何であろうか。それはむしろ方法論にかかわっていると見ることができ
る。
 すなわち、革命の暴力性とは革命の唯物論的性格、革命の現在性とは革命の
弁証法的性格を示しているのだ。だからこそ、暴力性のブランキズム的(非弁
証法的)理解や、現在性の待機主義的(観念論的)理解と訣別して、暴力性=
現在性として把まなければならない。
 このように、この二つの規定は「運動」に対照してはプロレタリア革命の
「方法」的性格を、媒介的には、明らかにしている。しかし同時に、そうした
史的唯物論の「方法」に媒介されながら、直接的には戦略に対照される闘争戦
術の規定である。
 職場・地域で実力闘争を展開する行動委員会運動(とその連合)こそが現在
的ソヴィエト運動として、現在を単に未来のミニチュア像として構想するのと
ははっきりと区別された、革命の暴力性=現在性の具体的表現である。
 残された五は、闘争戦術に対照する組織戦術、即ち、三、四でみた革命の方法的性格に媒介された組織戦術である。
(革労協再建連『討議用パンフ・解放派再建作業の前進のために(その2)』
「六、プロレタリア革命戦略の深化に向けて」八三年七月)